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「せんせい、あのね。これ、まじょのほうきみたいだね・・・。」

♪それは、9月の終わり頃。まだまだ、蒸し暑さの残る日。
畑で、幼稚部のみんなが育てたとうもろこし(ポップコーン)をよいしょ、よいしょと収穫していた時のことでした・・・♪。

“思えば、今年の夏はとても暑い日が続いて、とうもろこしの実の入りが心配されましたが、夏休み中も日直の先生方が交代で朝夕の水やりをしていました。”

8月まだ茎も青々としてとうもろこしのひげ(めしべ)も緑のままです。


“昨年と比べると収穫量は少なめですが、とうもろこしは、来月初めの平ふくろう祭(学習発表会)が終わったらポップコーンにして食べる予定です。”

収穫したとうもろこしを教室で乾燥させています。

♪ さて、土の感触と植物の力強さをいっぱいに味わったとうもろこしの収穫も、そろそろ終わりに近づく頃・・・。
収穫の終わった畑で一人の子が、不思議そうな表情で教師に問いかけました。

「せんせい、あのね。これ、まじょのほうきみたいだね・・・。」

その子は、掘り起こしたとうもろこしの太い茎を両手に抱え、土を落とした立派な根(ひげ根)を見つめています。

それを聞いた幼稚部のみんなは、とうもろこしの太い茎を捨てずに、根まできれいに洗って取り置くことにしました。

なるほど。そう言われると、そう見えてきます。

10月。自由遊びの時間(休み時間)に幼稚部の教室に行ってみると、
とうもろこしの太い茎は、きれい洗って乾かされ、ぶら下げるための“ひも”がつけられてよりまじょのほうきらしく生まれ変わっていました。

その横で、何やら子ども達が先生と一緒に、はさみやのりを使って、黒い画用紙と黒いビニール袋、ボール紙を使って工作をしています。

だいたい完成したところで写真に撮らせてもらいました。

帽子とマント・・・。

その後、子ども達はまじょのほうきに乗り、まじょや魔法使いになって、魔法ごっこをしたり、教室の中を飛んだり(駆け回ったり)と役に成りきって(まじょや魔法使いらしくうふふと上品に笑いながら)遊んでいました。

「このほうきで、どこに行く?」「かいのおへや(となりの教室)へ行こう。」
「ねえねえ、魔法上手になった?」「うん。」(子ども達はあの映画の主人公のようでした。)

子ども達の発想の豊かさに圧倒され、とうもろこしの太い茎の新たな価値の発見にびっくりのストーリーとなりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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